おもちゃを子供に与える時

 おもちゃを子供に与える時の行動を犬に置き換えて考えてみました。と言うのも理由があり、犬を見ていると人間とよく似ていると感じました。我が家の場合、普段ゲージの中に入れています。時々ゲージから出してやると家中を走り回ります。しばらくすると人間の都合で再びゲージに入れます。

 すると犬は「自由に遊ばせろ」とばかりに鳴いて騒ぎます。かなりうるさく感じる時もありますが、基本的に鳴いたからと言ってゲージから出すことはありません。その状態を見ていてふと自分の姿にダブらせてみました。

 昔からサラリーマンと言う身分に縛られていた私は「独立」と言う状況に憧れていました。自分のやりたいようにやる、つまり自由な立場で仕事とか遊びとかに関わった自分を想像していたのです。

 犬も自由になりたいのだろう、と思います。人間でいえば「サラリーマンなんて辞めたい」と思う気持ちと似た点があるような気がします。だけど犬の場合、自由になった瞬間から寝る場所とエサに困ります。また場合によっては怖い人(保健所の人を指す)に追い回されます。

 それと同じで人間も自由になったら、自由になったという解放感はありますが、それ以上に自らを束縛する様々な事がある事を知ります。サラリーマンであればよほどの理由がない限り、毎月給料をいただけます。

 ところが私の場合、ちょっとしたことでも収入減が消滅(完全に入らない状態)する可能性があり、日々不安な面と戦っています。これって自由ではないですよ。

 ちなみに我が家の犬をゲージから出してやると、ゲージの外に置いてある犬小屋に入る事が多々あります。ゲージの中と犬小屋の中、どちらも囲まれた状況で自由と言えない気がします。

 それと同じでサラリーマンをやめて自由が手に入っても、結局はサラリーマンと似たようなことをしている訳で、ちょっとした自由の代わりに大きな責任を背負っている。

 だから犬がいくら吠えてもゲージから出さないのは犬の為になるんだよ、と言う不思議な話でした。