ランディングページってなんでしょう

「ランディングページ(Landing Page)」もしくはLPと略されていることが多いです。よく聞く言葉ですが、どういう意味なのでしょうか。

着陸した場所がランディングページです

Landingは上陸、着陸という意味です。
広義での「ランディングページ(Landing Page)」は文字通り、インターネットを閲覧していたユーザーが自社のサイトで一番最初にアクセスする、着陸するページのことです。
そのため、この場合のランディングページは閲覧者ごとに変わってきますね。他のWEBサイトで紹介されていたリンクからトップページにアクセスした場合はトップページがランディングページです。また、インターネット検索によって特定の商品を探していて、直接その商品ページにアクセスすることもよくありますよね。そんな時はその商品ページがあなたのランディングページです。

このランディングページはアクセス解析によってユーザーの流れを分析する時にとても重要です。ユーザーがどのような経路でどのページにアクセスしているのか、現在行っているリスティング広告の施策などにどのくらいの効果があるのか…などなど、現状を分析して次の改善策を決めるための大切な情報なのです。

ランディングページはもうひとつあります

ランディングページにはもうひとつの意味があります。
「閲覧者の購入や問い合わせなど、特定の行動(コンバージョン)を引き出すことに特化した縦長レイアウトのWEBページ」がランディングページの持つもうひとつの意味であり、より広く使われているのはこちらの方になります。SNSやWEBサイトを見ていて表示される広告の中で、興味を引かれたものをクリックしてみた時にたどり着くWEBページ、と言うと見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

一本道です

通常のウェブサイトがトップページから下層ページに枝分かれして多くのページで構成されているのに対し、ランディングページは基本的に1ページのみで完結しています。概ねページの最下部にある「コンバージョンボタン」を押してもらうために、敢えて情報を絞り込んでいるのです。通常のWEBサイトの閲覧がショッピングモールのウインドウショッピングだとすると、ランディングページはひとつの商品の紹介のための専門の販売員を置いた特設コーナーです。お財布を取り出して購入、というアクションにたどり着きやすいのは後者の方ですよね。
WEBサイトの閲覧において、リンクをクリックしてページ間を移動している間に離脱してしまう人は必ず一定数出てきてしまうので、そういった脇道は最初から作らず、しっかりとゴールに向かって閲覧者を誘導するという明確な目的を持った構造になります。

そして、一本道の利点はもうひとつあります。
閲覧者に「届けたい順番」で情報を届けることができるのです。当たり前のことのようですが、たくさんのページを自由な順番で閲覧することができる通常のWEBサイトではこれが難しいのです。できれば商品づくりのコンセプトから知ってほしくても、検索で直接商品ページにアクセスした人はそれを知ることなく商品ページをブックマークして競合品と比較検討を始めてしまいますよね。
ランディングページは上から順にスクロールしていく一本道ですから、「問題提起」→「解決方法の提示」→「商品紹介」→「期間限定キャンペーンの案内」というように、最後のCVボタンに向かってストーリーを展開していくことができるのです。

結構派手です

ランディングページはいわば特設コーナーなので、人目を引くようなデザインになっていることが多いです。基本的に一本道のWEBページということは、グローバルナビゲーションなどの一般的なWEBサイトに求められるメニュー表示の制約がありませんので、思い切った画面の使い方をすることができます。写真やイラストがたくさん使われ、ゴールのお問合せボタンも派手な色でとても大きかったりしますよね。
ただ、その分ページが重くなりがち、という面もあります。

SEO的には…です

賑やかなお祭り感のあるランディングページですが、SEOは苦手だったりします。
検索エンジンに評価されるのは、オリジナリティのある良質なコンテンツでしたよね。ランディングページは人目を引き、敢えて情報を絞って離脱を防ぐため、テキストは少なめです。つまり、検索エンジンからはあまり情報のない、有益性の低いサイトとみなされてしまうのです。そのため検索エンジンからのアクセスはあまり見込めないので、通常のWEBサイトと連携したり、リスティング広告やSNS広告などでしっかりと入口を確保する必要がありますね。